御礼申し上げます
昨日、ゼミ忘年会において、プレゼント交換ならぬ「本交換」が敢行されました。
ボクは、村上春樹『海辺のカフカ』を上下巻セットで進呈いたしました。Tさん、是非読破してください。
そしてボクがいただいたのは、Nさんが用意してくださった、大平健『純愛時代』です。つい、先ほど読了いたしました。楽しく読むことができました。ありがとうございます。
- 作者: 大平健
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/09/20
- メディア: 新書
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ただ"愛"では物語性というのが重要で、そこにまた、「二つの自分」がかかわってくる。つまり、ドラマに準えて言えば、今日の"愛"というのは、主人公と監督がともに「自分」の自作自演なのだが、普通の恋愛がとかくその二人の「自分」の妥協によってすっきりしない仕上がりになるのに対して、純愛では、主演の俳優女優の都合に合わせて監督が譲歩するどころか、役者はあくまで監督の理想、つまり「純愛」の物語通りに演じさせられる。それが「純愛」を純粋なものにするのだが、徹底的に純粋さが求められれば求められるほど、主演者、すなわち現実に生活しているほうの〔自分〕には無理が重なるのである。本書に挙げた症例で主人公たちが、いずれも、平凡ではない"とびっきりの愛"に突き進んだ挙句、発病に至ったのも当然のことなのかもしれない。
追記
本の「抽選」の時に
「純愛」なんて、WAKA-tにぴったりじゃん!!
的な発言があったように(酔った頭で)うっすら記憶しておりますが、どんな真意が有ったのでしょうか、Sさん!?純愛から程遠いから、「純愛」の名の付く本で勉強せよ、ということか、まさに純朴なゆえに「純愛」にぴったり、という意味か、エトセトラ・・・(まぁ、恐ろしくて聞けませんが・・・笑)