2008-01-01から1年間の記事一覧

砂時計C「今朝、神と会いました。いわく、子を産むは人災なれど、子を産まぬは天災なりと」わたしは、信仰をもたないが、時に神に親しみをおぼえる。神は子を愛するが、子を産んだ親を愛せず、子を産まぬ未親を愛せず

ウィスキーボンボンC「最後にホテルにウィスキーを残してきた。そのまだ若い女性画家の未来をかって私は一時間だけ彼女のモデルになることにした。いつも持ち歩いているウィスキーボトルに口をつけると、そのポーズを絵にさせて欲しいと頼まれ、中に入ってい…

VisitingHotelC「嘘付き呼ばわりされる子供だった私は、ただ他人とものの見え方が違っただけだということに、大人になってやっと気付きました。ひとつ、今思えばうらやむのは、回りの大人たちはそのことを教えてはくれなかったことですね。でも、だからこそ…

正直屋C「あたしゃ、正直の売り買いを生業にしとるもんです。ま、正確には少し違うんですがね。いろいろな情報をあちらの世界で仕入れてきて、そこにはもちろん嘘つき情報も含まれてしまうんですけど、それらをあちらの世界と砂時計の中でばら撒く。砂時計の…

思想屋C「画家が光を描くように、あたしたちは真実を描けばいい。」 curatorC「画家には私の恣意を愚鈍と受け止められるかもしれない。彼らの描いた光に展示物としての絵画内の光に、私は光を当てる。角度を計算し、観覧者の視線を計算し、私の見てもらいた…

RuleOfC「いままで、ロボットに意思を殖えつけることばかりが議論されてきて、彼らが生まれてきたことには常に人間の手段としての宿命が負わされてきたことを忘れ去らせてきた。砂時計の総体が明らかにした。私たちが進化するとき、私たちは彼らからこの宿命…

cubicRuleC「出張も来週いっぱいでおしまいです。とりあえず、あっちに帰ったら同期と飲みにいきます。」

cubeC「真実は単純だ。部品が壊れたら、その部品を交換するのではなく、新しくすべてを買い換えればよいのだ。そのほうが割安だし、壊れて半端になったほうは改造のときの部品取りにできる。ぼくはそれを自然だと思う。これは本質主義的な次元での問題だ。で…

aiC「形はないのに重いもの、愛。」すべての座席が優先席C「切り取ることのできる言葉に重みはない。美術館に譲ることのできる席はない。否定できる可能性もない。門を出れば、倦怠感に襲われる。」

aiC「妻が私の母への不満をはき捨てるようにぶつけてきた。私が妻として愛しているのが彼女だけなと同じく、母として愛せる女性は母だけなのだ。私の思考の片隅に別居がよぎった。彼女たちのために別居するならともかく、私自身のために別居するのなら、神は…

plainC「一時期、ネット社会の弊害として、communicationの変質が語られました。非対面化したcommunicationは私たちから、言語以外のreactionから得られる情報を奪った、表情や声色の変化を感じ取る機会を奪ったと。そしてそれが、問題だとさえいわれてきま…

会いたくて

愛してるとも好きだともいえないぼくが、子供に会わせて欲しいと頼む権利があるんだろうか言論の自由があるから、言論を暴力で抑圧する行為は卑劣であると、ぼくがいうと、子供にこういわれてしまった。 では、その言論の自由によって決まったダブルクウオー…

WC「責任者に責任をとる力があるなら、もともと責任を取らなければならないような立場に祭りあげられることはない。」 BC「責任を取るとは、立場を自ら追うことでしかない。」 CC「なるほど、子離れとは親が責任を取る唯一の方法なのだな。」 DC「否。それは…

首席宰相C「少子化担当相、男女共同参画担当相が、女性議員枠になっていることは公然の秘密だ。まるでアファーマティブアクションの一環である(しかも、不自然な)。男がこの枠に「自然と」収まる時代は来るのか来ないのか。知らない。いや、ま、それはどう…

受験生C「受かるべくして受かる。」

同じ位低いC「砂時計はWeb-1.0だった。空間的、時間的な超遅延を実現し、社会からの逃走を可能なる政治的選択肢の一つとした。私はそれに一定の評価を与えるにやぶさかではないが、私たちには社会からの逃走から一歩退いた視点から、社会と非社会の双方…

サラリーC「21時台は余裕があるんだが、22時台になると、もうすぐに明日だな、と下がってくる。無性に誰かに助けて、欲しく、なる」

セーラー服C「久しぶりにスナドケの外でバスに乗ったが、あたしの真上の球体二つにあたしが一人ずつ。というか、スナドケの外ってのが、普通の民にとっては中なんだが、すっかり慣れきったな自分。もうただの民でないな自分。しかし、スナドケのシステムに慣…

仮面の乗客C「ぼくは、ここでは、限りなくインタフェースを少なくすることを心がけました。それは、意思によって意中の相手と交渉を持つことを阻むことに成ります。ぼくたちは、誰と話しているのかもわからず、その人の発した応答を得られることもほとんど…

peer2pureC「正直、俺、セックスが怖い。女性にも結構いるんじゃないかなってふと思うときがあります。」

PC「dai-san-gen-wo-iti-do-dake-agatta-kotoga-arimasu。」Yeah, you can take it. C「椅子に座って、いつまでも眠っていて。砂時計はあたしが視ています。とまってしまわないように。クマのぬいぐるみを抱くように、砂時計を放さないあなた。いつも。しっ…

謝る人C「一つ目のごめん、勝手に抱き寄せてごめん。二つ目のごめん、勘違いさせてごめん。わたしは必ず二度謝る。三度目はない。」正義漢ぶるC「ぼくは、そういうことには巻き込まれたくないと思ってきた。恋愛感情のもつれと、人間的なうざったさと、が、…

力の正統性の持続と断絶を、私たちは経験しています。 政治が正当性を確保するシステムとして利用され始めてから、私たちは関連する情報のあまりの膨大さと、決断すべきタイミングの到来のあまりに早いことに困惑しました。 私たちは、みなが正しさを疑わな…

観察者C「こんなことになって、もうコンピュータを使うのはよそうという一派がでてきました。しかし、今よりまだ環境がよかった頃の二酸化炭素を出したくないなら車に乗らないでおこう、という運動と同じく一部の好みの人に根付くのみで、実効性の少ない動…

乗客C「大変なことが起きています。AIを監視するAIがAI同士結託して、システム誤作動を誘発し、かなりの長期間、管理者も検証不能なほどの長期間、誤作動の外観を見せることもなく稼動させていた模様です。この説明も怪しいもので、今確認可能なログ…

信号で立ち止まる者C「どんな大人も立ち止まることのできないこの信号で、私は立ち止まる。大事は、小事にこれ始まる。」

後輩C「先輩、旦那さんいるんすか。残念っすよぉ。でも、今もし幸せじゃないなら、一回僕のこと考えてみてください。別に幸せでもいいんすけど、砂時計があれば、この僕は、こっちの僕じゃなくなるんだから、もう不倫じゃないですよ。いや、まぁ、半分冗談…

私と私じゃない彼らとその彼らの中の彼と彼じゃない彼らC「何故、私たちはこちら側に来られて、彼らは来られないのでしょうか。彼らは私たちにIDがないこと故に権利を認めません。それなのに、彼らは彼らの権利の及ぶはずのこちらに来られなく、その実体さ…

(砂時計のこちら側、自ら主権を剥奪した者たち)仮面の乗客C「隠れるモノを捜すのは人間の性か。妨害のある場所にこそ向かうのもまた性か。砂時計など造らなければよかったかもしれない。あとは、いかに壁を護るか。破られたあとの対策も練らなければなら…

観察者C「私たちは、砂時計に守られているのか。砂時計が守ろうとしているモノの敵が私たちなのか。考えてみると確かなことがないのです。それにも関わらず、私たちは砂時計の存在を自然に受け入れてしまっています。」