謝る人C「一つ目のごめん、勝手に抱き寄せてごめん。二つ目のごめん、勘違いさせてごめん。わたしは必ず二度謝る。三度目はない。」

正義漢ぶるC「ぼくは、そういうことには巻き込まれたくないと思ってきた。恋愛感情のもつれと、人間的なうざったさと、が、象徴的に混ざり合い、直接的な関係者以外にも敵意が発生してしまう。あえて言うがこれは一般的に言われてしまうような『女って怖いね』で終わらせてはいけない問題だ。ぼくにはこう見える。実害を受けた一人への共感が、実害を与えた一人への複数他者からの敵意に変貌した。過剰共感が現実を飛び越えて象徴化することで、敵意は再帰的な正当性を持たずに、無反省に強化されていく。そして、その渦にぼくも飲み込まれてしまいそうだ。」