2006-11-22 右の親指と、左の フィクション この子の右の親指は、整然とした美しさに称えられている。聖人*1のような端正さに支えられている。 この子の左の親指は、右手を見た後では違和感が残るほどに極端に深爪にされている。 このアシンメトリーは何か、と考えてみたけれど、ひょっとしたらこの子の利き腕が関係しているのかもしれない。ひょっとしたら、つめを噛む癖*2があるのかもしれない。ひょっとしたら、ひょっとしたら、ひょっとしたら、 *1:労苦よ、試練よ *2:でも、そんな風には全然みえない。この視線にこそ、バイアスがかかっているのだろうけど