「彼女」が、活動によって始める関係性への積極的な肯定が、社会契約の一大問題であった絶対者問題を解決する、と主張したとしても、いや、確かに、「彼ら」の射程圏内では解決できたかもしれないが、それらは、新規参入者問題、特に、未存在(者)を廃除した射程圏内での話しであって、一度、現存在/未存在の対立を議論の焦点とする正当な仕方をとれば、「彼女」の「始まり」の社会契約論は瓦解する。


この直感から、この論考は始められることになる。

(「似てない」姉と一緒にいるところを別れかけの彼女に目撃されて、「新しい彼女ですか、あ、そうですか、お幸せに(プイッ)」みたいな時に、「もういいかな」ソノホウガお互いにいいかもしれないしと、諦めた途端に、失う者と全く同じだ)