いつだったか忘れたが、わりと昔に
こんなことばかり言ってるもんで
なんで自分を生んだのか。生んで欲しくなかった。
ということを、親に話したことあるの
とたずねられた。
さらに付け加えてその人はこうも言った。
そんなひどいこととてもいえない
と
ボクがこの問いかけで重要だと思うのは、この人も「そんなひどいこと」(親に対して)と認識している点だ。
親が子どもにそうやって告白/キョウハクされて傷つくのは容易に想像できるが、逆に、まるでその鏡像のように、親が子どもを「そんなひどいこと」をいわざるを得ない状態にしたことを、「ひどいこと」(子どもに対して)と言える可能性が出てくる点だ。