シューミ(愛称)

決定とは本当に苦しいもので、今回「引退」を決意した彼もまた、多くの苦しみを抱きしめながら、決断を下したのだろう。為し得る「べき」を抱きしめて、それを表明する苦しさを思うと、矢が光のように飛んで言っては消えていったあの時々をしみじみと反芻しなければならない。「これでよいのか、よかったのか」と繰り返されるコードはメビウスの環の一部であって、そうは知りつつも、その環のコードを読み続けざるを得ない。「あれから、わたしたちは、胸を張れる生き方をしてきただろうか。」