しかし、やはり問題なのはこの点だ。本書が述べているのは、過去形(もしくは仮定法過去完了形)としての出生であり、未来形としての出生について、倫理的に語ることをしない点だ。



過去形。生まれた自分、生んだ自分からの議論
過去法過去完了形。もし自分が生まれなかったら、もし自分が生まなかったらという視点からの議論


未来形。生んでもいいのかという議論。