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世界をもう一度はじめからはじめるために
ボクC「車に乗ることは人が確率論的に車社会に殺されることを緩やかに肯定することだ。」
「だからボクは車を運転しない」
「馬鹿にするやつを小馬鹿にする」
「人の命はこの星の重さより重いから」
「人の命は、車が売れることの総利益÷犠牲者の数、と等価ではないから」
「原発で被害をうける、自動車事故で被害を受ける」
「比べられないが」
「原発は非難されて」
「車が免罪符を受け取っている理由はなにか」
ボクC「ボクは子供をうまない」
「子供に命を与えることは、命を奪うことと正反対の同じ暴力だから」
「ボクは、命を与えてしまった子供に殺されることを肯定しなければならない」
「命をあたえるという暴力を振るうのと同じように命を奪うという暴力振るわれることを正確に正確に認識して、その違いを論理的に説明できないからだ」
ボクC「ボクは世界を諦めた」
「だからやり直す」
「次のボクがもう一度諦めなくて済むように」
「誰かが同じようなことを考えていたんだと」
「次のボクが発見できるように」
「あわよくばそいつがボクを乗り越えていってくれるように」
「300年後、300年前にどうしようもなく世界は周縁部しか残っていなかったことに気づいていたと、言葉あることを願う」
- 作者: 森川輝一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/07/16
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